「さよならドビュッシー」(宝島社)★★★★★
「おやすみラフマニノフ」(宝島社)★★★★
「さよならドビュッシー」は第8回「このミステリーがすごい」大賞を受賞した作品で、「さよならドビュッシー」は音楽高校、「おはようラフマニノフ」は音楽大学が舞台になっています。
どちらも殺人事件が起きるミステリーで、ピアノの演奏、レッスン、コンクールの場面がたくさん出てきますが、その描写がとても上手いのです。中山七里さんは花園大学文学部国文科卒業となっていますが、かなり本格的にピアノを習ったことがあるのではないかと思われるほど素晴らしいです。
「さよならドビュッシー」の方がジーンとくるおじいさんの言葉があったりして、ストーリー的におもしろいです。