(WAVE出版)★★★★★
私の大好きなピアニストの一人であるランランの自伝です。
子供の時の話が壮絶で、中国で一流になるにはいかに大変か驚きました。
父親は二胡の奏者で警察官、母親は電話交換手なのですが、父親は教育パパを通り越して、
スパルタパパ。
自宅は北京から電車で12時間のカンヨウにありましたが、9歳でランランを北京の
中央音楽学院に入れるため、父親は仕事をやめ、ランランとともに北京に行き、
母親はお金を稼ぐためカンヨウに残ります。暖房もないボロアパートで、近所から苦情が来る中
練習を続けたランラン。しかし先生に見込みがないと破門され、ショックのあまり父親は
ランランを殺そうとします。あとで破門した理由は、ランランの才能に嫉妬した地元の人が、
その先生に父親が犯罪者とつながりがあると言ったせいだとわかりましたが・・・
その後別の先生に師事し、3000人中12人しか合格しない中央音楽学院に、トップで合格
します。そこまでの話が印象的でした!!!