題名通り、村上春樹さんが指揮者の小澤征爾さんと、いろいろなクラシック音楽について
語り合ったものです。村上さんがクラシックに詳しいので、小澤さんも深い所まで話していて
楽しめます。
その中で、村上さんが文章と音楽の関係について興味深いこと言っているので、書いてみます。
「文章を書くのにいちばん何が大事かっていうと、リズムですよね。文章にリズムがないと、
誰も読まないんです。言葉の組み合わせ、センテンスの組み合わせ、パラグラフの組み合わ
せ、硬軟・軽重の組み合わせ、均衡と不均衡の組み合わせ、句読点の組み合わせ、トーンの
組み合わせによってリズムがでてきます。
ポリリズムと言っていいかもしれない。音楽と同じです。僕は文章を書きながら、それを
自動的に頭の中で音として起こしています。」
1Q84など村上さんが、何て素敵な魅力的な文章を書く人なのだろうとずっと思っていました。
その理由がこの言葉でわかったような気がします。
ますます村上さんのファンになってしまいました(^.^)/~~~
新潮社★★★★★(書き忘れました)