ピアノを教える立場になり、ハノンの素晴らしさに気付きました。
ハノンは指のタッチを鍛えたり、テクニックをつけるための教本だと思っていましたが、
読譜力をつけるためにも、有効だと最近は思っています。
私は音符を読む時、その音がドレミの何かを考えるのは、
初めの音と跳んでいる音を読む時だけ。
あとは前の音(和音なら下の音)と比べて、何度上か下かで読んでいます。
それができるようになると、読譜はとても楽。
その感覚を養うのに、ハノンは同じ音型を移動させたものなので、
身に付きやすいと思います。
私の教室では1曲ずつ、ゆっくり、スタッカート、リズム練習、速くの4通りで練習し、
タッチや脱力、テクニックも身に付けるようにしています。