(東洋経済新報社)★★★★
10年後の日本の状況をさまざまな角度から分析し、予測した本です。
2011年8月、25歳未満の失業率は、スペイン47%、ギリシャ43%、イタリア28%、
フランス24%、イギリス21%、アメリカ18%(現在はもっと悪化)ですが、日本は8%。
しかしグローバル化が進む一方で何も手を打たなければ、7割の人は職を失って外国人に
とって代わられるか、今の最低賃金よりもさらに低い賃金で働かざるをえなくなるだろう。
では残りの3割に入るためには、どのような職業についたらいいか。
渡邉さんは大きく次の3つに分けています。
1.世界中の人がライバルになる「無国籍ジャングル」(国際弁護士、ディーラー、建築家他)
2.日本人らしさで生き抜く「ジャパンプレミアム」(住宅営業、教員、公務員、人材紹介他)
3.日本市場のプロとして「グローカル」(政治家、メーカー開発者、医師、記者、通訳他)
説得力のある理論で、そうなるかもなあと思える本です。