(宝島社)★★★★★
貧しい母子家庭で育ったエディは、12歳のクリスマスイヴの日、自転車が欲しかったのに、
実際にプレゼントされたのは母の手編みのセーター。それが原因で起きる母の事故死。
その後エディは反抗し、グレるが、祖父や近所の謎の男ラッセルの言葉により、自分を見つめ直し、
立ち直るという話。エディの心理描写がとてもよく書かれていて、感動します。
祖父の言葉はこんな感じです。
「人はだれでも試練に立ち向かっておる。その試練がふつうより大きい者もいる。試練はわしらをきたえ、
先へと歩きつづける強さを与えてくれる。それはわしら自身のためだけではない。この先の道で出会う
人々のためにもなる。神さまがわしらにどんな試練を与えようとなさっているのかまだわからん。だが、
わしらはそれを克服できるはずだ。神さまは決して、必要な力と知恵を与えずにわしらを放りだしたり
はしない。」
困難にであった時、勇気づけてくれる本です。