大内孝夫「音大卒は武器になる」

(ヤマハミュージックメディア)★★★★

大内さんは慶應大学卒業後、みずほ銀行に勤務され、

現在は武蔵野音大就職課主任兼会計学講師をされています。

私がこの本で注目したのは、

音大生の卒業後の進路と失敗した具体例について書かれた項目です。

音大生の卒業後の進路は

 個人演奏家

 組織・団体の演奏家(オーケストラ団員、自衛隊音楽隊、警察音楽隊、消防音楽隊)

 音楽教員(中学・高校教員、臨時採用教員、私立学校教員、小学校教員、大学教員、幼稚園教諭)

 音楽教室講師

 音楽系企業・団体での事務、アートマネジメント

 そのほかの音楽に関われる職業

 学校職員

 一般企業・公務員

 大学院・留学・専門学校進学

それぞれについて試験など、とても詳しく書かれてあります。

失敗した音大生の具体例は

 なんとなく卒業系

 教員挫折系

 音楽求道者系

 青い鳥症候群系

 ブラック企業就職系

これも音大就職課ならではの詳しさで、実態がとても良くわかります。

私が音大を卒業した頃とは随分変わっているので、

生徒さんが音大に行きたいと言った時に、

とても参考になる良書だと思いました。

音大志望者の方は是非受験する前に、読んでもらいたいです。

 

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