私の教室では、ソナタレベルの生徒さんには、
ショパンのプレリュードをエチュードの代わりに
レッスンで使っています。
ショパンのプレリュードはOp.28で、エチュードOp.25の
少し後に作曲されています。
エチュードは画期的なアイディアがたくさん含まれていた上に、
難易度が高すぎると批判を受けたため、
自身の弟子(あまりピアノの上手くない貴族の子女)に
弾かせる曲が少ないという事実に気づいたショパンが、
演奏上の難易度を下げた平易な曲集として作曲したと言われています。
そのため中級者でも弾ける魅力的な曲が多く、
ピアノレスナーのショパン初体験に適したものになっています。
バッハの平均律クラヴィーア集から影響を受け、
24の全ての調性で作曲されているため、
全ての調に触れられるところも魅力です。
各曲は1か2ページという短いものが多いですが、
音楽的密度は濃く、ショパンの音楽的魅力がいっぱい詰まっています。
使用している生徒さんからは、素敵な曲が多く、
以前より表現力が付いたと好評です。