佐藤優「十五の夏」

(幻冬舎)★★★★★

元外交官で作家の佐藤優さんが、1975年わずか15歳で、東ヨーロッパやソ連を一人で旅する旅行記。

スイス→チェコスロバキア→ポーランド→ハンガリー→ルーマニア→ソ連の順で巡り、

東ヨーロッパ諸国はほぼフリー旅行。

さまざまなトラブルに会いながら、現地の人々とのふれあいが、

鮮やかに描かれていて、一緒に旅行しているようにわくわくしました。

15歳とは思えない行動力、判断力、決断力、英語力に脱帽です。

佐藤さんは、中学時代の塾の先生の話で社会主義に関心を持つようになったと語っていますが、

若いうちに日本と文化や社会体制の違う国を見ることは、視野を広げるためにとても良い経験だと、

この時代に高1の息子を一人で共産圏に出す両親にも感嘆しました。

私ももっと子供に対していろいろ挑戦させてあげられる親に、なれれば良かったなあと思います。

10代の人に是非読んで貰いたい本です。

 

 

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