(光文社)★★★★
林真理子さんが2014年~2019年に、雑誌「STORY」に連載していたエッセイをまとめたもの。
林さんは私より少し年上のため、ファッション・ママ友・夫婦・子育てなど
取り上げる題材が身近で楽しく、
時にはズバッと言い切っていてなるほどと納得させられることが多く、
どんどん読み進めていけます。
いろいろな事をよく知っている友達から話を聞いている感じで、親しみやすいです。
この本で林さんは次のように書いています。
「自分の可能性を広げるために、人は若いうちから努力しなければいけないということを教えてやれる
母親は素晴らしい。親が楽しく生きていれば子どもが間違った方向には進まない。私は自分の子どもに
大人になるというのはこんなにいいことなんだということを教えたい。」
こんなことが言える母親の娘でありたかったし、こんなことが言える母親になりたかったけれども、
私の子どもはすでに成人してしまったから今さら遅いかなあと思いつつ、
もしかしたら今からでもまだ間に合うかもしれないと淡い期待を抱いています。
コロナで自粛生活が続き、人生について考えさせられましたが、
ステイホーム中でもピアノを演奏できるということはとても楽しいことです。
最近大人の生徒さん二人と子供の生徒さん二人が、私の教室に入会して下さいましたが、
大人の生徒さんは「自粛生活で、昔習っていたピアノをまたやりたくなりました!」と言っていました。
こんな世の中だからこそ楽器を演奏する喜びをもっと伝えていきたいです。